人生で一番大きくて高い買い物は、家を買うことだといわれていますが、親しい人が新築を購入した際には、新築祝いというお祝いを贈るものです。
お祝いに贈るのは、時計や花など新しい家を飾ったり記念になるような品物や、新しい家で使うような品物にするのも良いですが、何か好きなものを買うときの足しにしてください、ということでお金を贈ることもあります。
さて、お金を贈る場合、何かマナーやルールはあるのでしょうか。
せっかくお祝いをするのに、何か不手際があっては困るので、新築祝いを贈る時の祝儀袋はどのようなものが正解なのかを紹介していきましょう。
新築祝いののし袋と水引
お祝いに使われる袋の右上には、何かを包んでいるような長い六角形の模様が描いてありますが、それが「のし」というもので、祝儀袋そのものをのし袋という場合もあります。
新築祝いでも、その模様が描かれたものを使います。
真ん中で結ばれているひものことは「水引」と言いますが、お祝いごとでは紅白か、金銀などが使われ、不幸ごとの不祝儀の時は黒白や、黄白のひもが使われています。
新築祝いはお祝いなので、紅白の水引が使われているものを選びます。
しかし、紅白ならどんなものでもいいというわけではありません。
水引のくくり方蝶結びと結び切
水引のくくり方には2種類あり、1つは何回でもほどいて結べる「蝶結び」で、もう一つは一回結べばほどけない「結び切」というものです。
結婚祝いでは一度きりを意味する結び切、出産祝いでは何度でもあってほしい蝶結びを使います。
では新築のお祝いの場合はどうでしょうか。
新築を建てることは1度だけがいいという決まりはなく、何度あっても喜ばしいことです。
だから新築祝いでは蝶結びを使うようにします。
新築祝いのし袋の蝶結びの水引と表書き
蝶結びの水引の物を選んだら、次は表書きとなりますが、結婚を機に新築を建てた場合は、結婚の方に重点を置いて「寿」と書くようにします。
それ以外の場合は「御新築御祝」と書くのですが、戸建てでもマンションでも新築を購入した時はそれで良いのですが、新築の戸建てではなくマンションの場合は、「御新居御祝」と書いても差し支えありません。
新築祝いの金額の相場とお返し
中に入れるお札は、必ず新札を用意します。
金額の相場は、友人や会社の人なら5千円から1万円、親せきなら1万円から3万円、親や子どもなら5万円から10万円くらいです。
水引や表書き、金額などにこれらのようなマナーはありますが、もし、自分がもらう方の立場でお祝いを頂いたら、何らかの形でお返しをするようにします。
新居に招待してごちそうをふるまっても良いし、いただいた金額の30%から50%程度の額で、何か品物をお返ししても良いでしょう。
新築祝いののし袋や水引について、現代では忘れがちですが、ちょっとした事を知っているだけで、恥をかかずに済むこともありますね。