戸建てやマンションなど、新築の家に引っ越しをする人に贈る、新築祝いの贈り物をするときには、どのようなのしをつけるべきか、迷う人は多いのではないでしょうか。
のしにもいくつかの種類のものがあり、どれも似ているようですが、それぞれには違った意味があるので、間違わないようにすることが大切です。
新築祝いに付けるのし紙
そもそも新築祝いとは、新しい家を建てたり、戸建てやマンションを購入して引っ越しをする際に贈るお祝いで、基本的にはのしを付けて贈ることになります。
これはお祝い事の贈り物に添える飾りで、色紙を折って細長い六角形にしたもので、うすくしたアワビが貼り付けられています。
とはいえ現代では、そのような実物を付けることは少なく、印刷された紙を品物にかけて贈ることが多いです。
お祝い事や弔事に使うのし紙と水引
そのようなのし紙には、白地に紅白の水引が印刷されたものから、紫銀や黄白、黒白などのものまでがあります。
紅白のものは、基本的にお祝い事に使用され、紫銀・黄白・黒白といったものは、弔事に使われます。
そのため新築祝いの場合には、紅白のものを使うということになるのです。
蝶結びの水引と結び切りの水引
しかし紅白のものにも、蝶結びの水引が印刷されたものと、水引が輪になっていない、結び切りと呼ばれる形になっているものがあります。
これらは、それぞれ違った意味があるので注意が必要です。
蝶結びの水引は、簡単にほどけて何度でも結び直すことができることから、お祝い事の中でも何度起こっても良いことに用いられます。
しかし、結び切りの場合には、固く結ばれて一度結ぶと解けないことから、一度だけであってほしいという意味があります。
そのため弔事の場合には、紫銀・黄白・黒白などの色の結び切りの水引が用いられるのが特徴です。
お祝い事の場合でも、何度も起こっては困るおめでたいことに使われます。
それは例えば結婚関係のお祝いや、病気の全快祝いなどです。
新築祝いに使うのし紙は紅白の蝶結びの水引
このようなことから新築祝いには、紅白の蝶結びの水引が適しています。
新築した戸建て住宅やマンションへの引っ越しは何度あっても良い、おめでたいことであるからです。
結び切りの紅白の水引が描かれた、のし紙とは間違えやすいかも知れません。
しかし、知らず知らずに間違えてしまうと失礼にあたってしまうので、贈り物を用意する時には、注意して選ぶようにすることが大切です。
デパートの進物売り場などでは、大抵の担当者はこのようなことについて詳しいですが、万一の間違えに気づかないで、贈ってしまうことのないように気を付けておいた方がよいでしょう。