カバンの中がカビ臭い、そんな時には、除菌するお手入れが有効です。
除菌といっても市販のお部屋用スプレーではなく、しっかりとした方法で、菌や臭いを取り除く方法です。
本革のカバンは特に、それ自体がカビの栄養になってしまうので、お手入れを疎かにしたり、空気のこもった場所に放置していると、やがて増殖して臭いが発生します。
カビ臭いカバンは天日干しすると効果的
丸洗いできる素材なら、隅々まで洗って、十分に乾かすのがベストです。
しかし、丸洗いが難しい素材であれば、中身を取り出し、口を大きく広げて、天気の良い日に天日干しすると効果的です。
長時間の放置は、素材の劣化を招くので、日が高い位置にくる時間帯に、1~2時間ほどの天日干しでOKです。
天日干しをしてもまだ気になるなら、何度か繰り返してみるのが良いでしょう。
乾拭きや使い古しの歯ブラシ、綿棒などで埃を取り除き、薄めた中性洗剤に浸し、固く絞った雑巾で汚れを拭き取ってから天日干しです。
カビ臭いカバンを重曹と一緒に置く
それでも臭いが残るなら、重曹と一緒に、しばらく置いてみるのもありです。
重曹は、あらゆるものを吸着する性質を持っていて、油汚れ落としなどでも重宝します。
例えば、適当な容器に適量を入れて、下駄箱に置いておくと、こもった空気が綺麗になって、臭気が気にならなくなります。
これと同様に、カバンの中に入れて、口を閉じて置いておけば、カビ特有のツンとした臭気がなくなるはずです。
より強力に除去したいなら、水で溶かして、スプレー容器で噴霧したり、布に染み込ませて拭き取る手もあります。
重曹はそのままだと乾いて白っぽくなりますから、少し置いたら水拭き、乾拭きをして仕上げましょう。
カビ臭いカバンは消毒用のアルコールが役立つ
大抵のカビ臭さは、重曹で対処できますが、まだ残るのであれば、深く根を張っていて取り除けていない恐れが強いです。
確実に除菌して除去するには、いわゆる、消毒用のアルコールが役立ちます。
カバンの素材のことを考慮すると、乾燥後に、何も残らない消毒用エタノールが最適です。
成分はアルコールと水ですから、アルコールが乾燥するのと一緒に水分も飛びます。
全体にスプレーするのもありですが、布で拭き取るようにするとより綺麗になります。
カビ臭いカバンは塩素系漂白剤または酸素系漂白剤を利用
シミができるほどのカビは、塩素系漂白剤でなければ、歯が立たないでしょう。
ただ、塩素系漂白剤は脱色作用が強いので、色柄ものには使えないのが難点です。
いずれにしても、本革には使えませんが、塩素系ではなく、酸素系の漂白剤なら、ナイロン製に限り臭いの除去に使える可能性があります。
酸素系漂白剤は酸化力で除菌する仕組みで、色柄ものであっても、使いやすいのが特徴です。
洗えない本革などのカバンの最終手段は、専用クリーナーで、それ以外は酸素系漂白剤の浸け置きが有力な手段となるでしょう。