応急救護処置講習の免除ができる資格
普通自動車免許を取得する際、応急救護処置講習を受ける必要がありますが、所持していると免除される資格が存在します。
どのような資格を所持していると免除されるのか、疑問を持つのではないでしょうか。
医師や歯科医師、看護師や准看護師、保健師や助産師の資格となります。
また、救急救命士や救急隊員、日本赤十字社の救急法指導員や公安委員会が認める者等も含みます。
応急救護処置の知識を身に着けている人が対象
応急救護処置の知識を身に着けている人が対象となりますが、普通免許や準中型免許、大型二輪免許や普通二輪免許の内いずれかを取得している人も、対象となるよう制度が整えられました。
免許を失効した場合や、事情によって失効した場合も対象となり、具体的には普通免許をはじめ、準中型免許や大型二輪車免許、普通二輪車免許の内いずれかとなります。
応急救護処置講習で学ぶこと
応急救護処置講習については、交通事故等で死傷させた際、救急救命士の資格を取得した救急隊員が到着するまでの間、手当や救命処置を行う方法を学ぶ講習となります。
道路交通法施行令第108条で規定されているため、必ず受講しなければなりません。
どのようなことを学ぶのか、興味を持つのではないでしょうか。
心肺蘇生法やAEDを使用した除細動、気道異物除去や止血法等を学びます。
応急救護処置講習で学ぶ心肺蘇生法
心肺蘇生法に関しては、呼吸が止まり心臓が停止している、それに近い状況にある人に対して、心肺機能を補助するために行う行為となり、人工呼吸や気道確保、胸骨圧迫について学ぶよう定められました。
人工呼吸は、相手の口を開いて覆い、密着させ息を吹き込む方法で、気道確保は喉の奥を広げて空気の通る道を確保する方法です。
胸骨圧迫は心臓を両手で圧迫し、血液の循環を促進する方法で、模擬人体装置を使用して学びます。
応急救護処置講習で学ぶAEDの使用方法
除細動とは、心臓の筋肉が痙攣して血液を送りだせなくなった場合、電気ショックを与えて心臓の痙攣を取り除き改善を促す方法で、自動体外式除細動器であるAEDによって、正常な状態に戻すことができるよう開発されました。
気道異物除去は、血液や嘔吐物等の異物が口等に詰まった際、異物を取り除く方法となり、止血法は、怪我のため出血がおきた際行う手技です。
成人で体内に約4リットルから5リットル血液がありますが、1リットル以上出血すると命の危険があるといわれており、素早く止血する必要があります。
消防本部によって行われる救命講習においても、AEDの使用方法や気道異物除去、怪我の手当等学びますが、修了書を所持している場合でも、応急救護処置講習は免除となりません。
この様な人は、応急救護処置講習を受け、学ぶ必要がありますが、再度学ぶことによって、いざという時にでも、既に講習の経験があるので、落ち着いて対処することができるのではないでしょうか。