受験は合格することが目標です。
その目標は誰でも同じなのですが、問題なのはその為に必要なことは人によって異なっています。
普通の受験生は塾に行く
そして、浪人生でもない限りは受験は初体験になるので分からないことが多いものです。
分からないことがあれば不安になります。
それ故、普通の受験生は塾に行くことを選択することになります。
塾に行った場合の2つの落とし穴
しかしここには2つの落とし穴があります。
1つは、塾が自分に合っていることは殆ど無いということです。
考えてみれば当たり前のことで、人によって必要なことは異なるのだから、多人数の中の一人に過ぎない自分に合う可能性は低いのは当然です。
もう一つは、予習と復習を含めると3倍の時間が必要になることです。
こうなると、自分に必要な勉強が出来る時間が、殆ど無くなってしまいます。
できる受験生は塾に行かない
しかし、出来る受験生になると話が変わってきます。
受験に限った話では無いのですが、出来る人間はまず目標を見据えて、それに必要なことを自分で考えることが出来ます。
これも受験に限ったことでは無いのですが、目標と必要なことが繋がっていると無駄に不安になることが少なくなります。
これが、出来る受験生ほど塾に行かない本当の理由になります。
時間を確保するには塾に行かない方が望ましい
実際、これで問題が無いのです。
というのも、受験では主に文系科目では記憶することが必要になります。
また、理系科目では自ら解法を考えることが必要になります。
どちらも自分一人で出来ることであり、この時間を確保するには塾に行かない方がむしろ望ましいと言えます。
更に言えば、近年は分からないことがあってもインターネットで調べることが出来ます。
よって、講師に質問する必要もなくなってきています。
もちろん、自分の立ち位置を知る必要はあります。
その為、模試を受ける必要はあるでしょう。
しかし、講義を受ける必要は必ずしもないのです。
勉強している環境下に自らを置くこと
但し、誰でもこれが出来る訳ではありません。
というよりは、殆どの人には出来ないことであると考えた方が良いでしょう。
なぜなら、人は自分だけで、自分を律することが極めて難しいからです。
皆が勉強している環境下では、勉強することは簡単ですが、皆が遊んでいる環境下で勉強することは、相当に難しいと言わざるを得ません。
皆が勉強している環境下に自らを置くことが出来るという一点に於いて、塾に行くという選択肢は大部分の受験生には有効であると言えます。
特に進学校でも無ければ、皆が勉強している環境は手に入らない為、有効な方法であると言えます。
受験生は、受験勉強をしている環境に身を置くことで不安が取り除けるのなら、塾に行く事は必要でしょう。