広島県を代表する観光地「厳島神社」
広島県を代表する観光地「厳島神社」は、1999年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
瀬戸内海にせり出た形で、鳥居と本殿を有する水上様式神殿を有しており、日本でこの様式の神社があるのはここだけです。
建立されたのは1120年、平氏一族の始祖である平清盛の命によって建てられ、その後長らく平氏一族の菩提が祀られていました。
現在は、日本三大弁天に数えられている厳島弁天を主神にしており、芸能の神様としても知られています。
厳島神社の初詣は混雑するが露店で楽しむ
年間約400万人もの人々が訪れますが、その中でも特に正月三が日の初詣が混雑するところです。
初詣の際は、最寄り駅である広島電鉄の宮島前駅から、渡し船の乗船場までの1km間に約400軒の露店が建ち並び、りんご飴や綿菓子・たこ焼き・お好み焼きといったB級フードを味わうことができます。
せっかくの初詣で厳島神社を訪れた際は、神社で願い事をしつつ露店も見て回りたいものです。
厳島神社の初詣に混雑を避けるオススメの時間帯
なるべくゆっくりと見て行くためには、混雑を回避するのが望ましいですが、厳島神社とその周辺が混み合うのは12月31日の夜半から1月2日の早朝です。
通常は広島電鉄の宮島前駅は22時に駅舎が閉まり、翌早朝の6時まで列車は来ません。
また宮島に渡るための船も、朝7時から夜20時までしか運航されておらず、この時間帯は非常に人が少ない時です。
しかし、正月三が日は列車は24時間臨時運行、渡し船も終日出されているので混み合ったままとなります。
その中で若干人出が減るのが早朝8時から9時、夕方17時から19時の間です。
この間が厳島神社の初詣にオススメの時間帯で、幼いお子さんやご高齢の方であっても、人混みを避けてゆっくりと歩きながらお参りに赴けます。
厳島神社の初詣に混雑を避ける神社の裏手ルート
この間に行くことができない場合は、時間ではなく、見てまわる順路を工夫するのも一つの手です。
通常は渡し船の乗船場から参道を通り、神社の正門へと向かいます。
この場合は数多くの土産物店も同時に見て行けますが、正月はそれだけ人通りも多いところです。
このルートではなく、渡し船乗船場から西方向の海岸線通りを歩きながら、神社の裏手にまわるルートを選べば、混雑を避けて本殿に行くことができます。
朝7時の時間帯にこの海岸線を歩くと、瀬戸内海から昇る朝日を見ることもでき、美しい景色を堪能しつつ厳島神社に迎えるので、なお一層初詣に出向いた実感を得られることでしょう。
厳島神社の初詣は、厳島神社が世界遺産なので混雑を避けながら行くのは大変ですが、少しだけ時間帯とルートを見直せばお参りしやすくなります。