木工用ボンドは、水分の蒸発に伴い硬化するので、乾燥を促進することで、時間短縮が図れます。
元々木工用ボンドには水が含まれており、塗布をしてから一定時間が経過して乾燥することで、酢酸ビニル同士の引っ張る力が発揮される仕組みです。
目次
木工用ボンドの万力での圧着時間
乾燥で推奨されるのは、万力などで圧着して2~3時間の固定です。
この時の条件は20℃なので、室温を高めたり、ドライヤーで乾かすなどすれば、もう少し早く圧着されるものと思われます。
圧着工具で締め付けた後は、12時間以上20℃の環境で静置させることが推奨されます。
半日の経過で、ほぼ木工用ボンドは固まりますが、更に半日置くことで、酢酸ビニルは強固にくっつきます。
木工用ボンドの圧着時間短縮(ドライヤー・布団乾燥機)
ドライヤーで乾かす場合は、高い温度設定でじっくりと温風を当てるのがポイントです。
5分程度では水分が残りますから、特に気温の低い日は10分以上掛けましょう。
酢酸ビニルのニオイは多少気になりますが、布団乾燥機の乾いた温風を当てる方法もあります。
ドライヤーとは異なり、一度水分を減らした空気を吹き出すので、ドライヤーよりも早く乾く可能性が高いです。
木工用ボンドの圧着時間短縮(除湿機)
同様の方法に除湿機もありますし、布団乾燥機がなければ除湿機でもOKです。
ただし、温風の勢いがなければドライヤーとあまり変わらなくなるので、風量を強めに設定するのがおすすめです。
ドライヤーはドライヤーでも、冷風だと乾燥は早まりませんから、やはり温風というところが乾燥の鍵を握ります。
木工用ボンドの圧着時間短縮(ストーブ・こたつ)
ストーブの前に置く方法もありますが、燃焼時に水蒸気を発生する石油ファンヒーターは、乾燥した空気を利用する方法と比べて多少時間が掛かるでしょう。
しかし、水分を含むとはいえ温風の温度は高めですから、放置して乾かすよりも早く圧着します。
冬だとこたつの中に置いておくのも1つの手ですが、忘れて放置しないように要注意です。
木工用ボンドの圧着時間短縮(ヒートガン)
工作が好きで様々な工具を持っている人であれば、いわゆるヒートガンも、木工用ボンドを乾かすのに最適です。
ドライヤーと比べて温度が高く、ピンポイントで加熱できるのが強みです。
木工用ボンドの圧着時間短縮(アイロン)
アイロンで圧着しながら、乾燥を促進するのもありですが、対象が薄手でなければ使えない方法です。
それでも、薄手の木の板を張り合わせるなどの場合は、アイロンも有効な手段となるでしょう。
木工用ボンドは固定して温風で水分を飛ばす
木工用ボンドは量が少なくても駄目ですが、逆に多過ぎてもNGですから、対象に馴染ませつつ、薄塗りで均一に塗って密着させるのが正解です。
しっかりと張り合わせるように、固定して温風で水分を飛ばせば、やがて簡単には剥がれない接着が実現します。