大学生の引きこもりの原因は人間関係
大学生が引きこもりになる一番の原因は、人間関係から来る不安です。
大学生活では、初めて故郷を離れて一人暮らしを始める人が多く、全く知り合いのいない土地で、1から人間関係を築いていくケースも珍しくはありません。
例えば、講義中は黙って参加しているだけでもいいのですが、昼食やサークル活動、ゼミなどで他者との交流がないと孤独感が強まり、段々と登校するのが辛くなっていってしまいます。
それから、公立の中学や高校ではあまり意識していなかった、単位に追われるという現実も引きこもりに拍車を掛けます。
出欠確認も厳しく専門的な分野の勉強が中心になるため、一度躓くとあっという間に置いていかれるのも厳しい現実です。
高校生活まであったような家庭訪問や三者面談も行われませんから、また、信頼できる教授を見つけるのも簡単なことではありません。
学校生活に悩んだときに誰を頼るのか、ただでさえ友人作りが難しい中で、打開策を見つけるのは難題と言えるでしょう。
大学生自ら積極的に就職活動
就職活動が始まると、それがプレッシャーになり引きこもってしまうことがあります。
いつまでも学生でいたいという幻想や、就職試験に対する怖さから、外に出るのが億劫になってしまうのです。
ところが、そうした時間の合間にも仲間たちは次々に就職先が決まっていき、尚のこと、恥ずかしさや後悔から外出しにくくなる、負のスパイラルが生まれます。
教授も無理に介入したり、強制的に就職活動をさせることはありませんから、助け舟を出されないまま時間だけが過ぎていくわけです。
大学生自ら積極的に就職活動をしないと、どうしても、置いてきぼりになった感覚になり、引きこもりの原因となってしまいます。
大学生の引きこもりの原因の解消に周囲の人の気遣い
大学は、良くも悪くも他者との関わりを、能動的に求めていかなければなりません。
中学や高校と比べると、イジメの発生件数は非常に低いですが、学部や学科内でのグループが入学早々に構築されてしまい、クラス替えもないので最悪4年間ずっと孤独に過ごす人もいます。
よって人見知りでコミュニケーション能力に自信がない人、或いは全く見知らぬ土地に来て環境への適応に時間が掛かる人、更には就職活動などで壁を感じてしまっている人は引きこもりになる傾向が強いです。
ですが、当人たちは高い学費を支払っている中で、そういう状況になることへ引け目を感じており、大半の人がどうにかしなければと危機感を持っています。
大事なのは、周囲の人が少しでも存在を気に掛け、声を掛けてあげることでしょう。
離れて暮らす家族も、なるべくそれができれば最善なので、引きこもりの大学生を減らしていくために周知させていきたいところです。
大学生は大人の社会に入る第一歩です。
家族や友人を始め周りの人が温かい目で支えてあげる事が、大学生の引きこもりの原因を減らす要因になっていくことでしょう。