リスを飼う場合のエサに注意
初めてリスを飼う場合は、エサについて迷うこともあるでしょう。
ハムスターにはヒマワリの種というように、誰でも知っているような定番のものがあるなら難しくありません。
リスは知名度の高さのわりに、実際にペットにしている人が身の回りにいないというケースもよくあります。
そのため、しっかりとしたアドバイスをもらうのが難しく、ぼんやりとしたイメージだけでエサを決めてしまうケースも多いです。
ペットショップで販売されているエサを与えるなら大きな問題はありませんが、自然のものをあげる場合は注意してください。
リスのエサは木の実であれば何でも良い?
イメージとしては、山や森になるような木の実なら、何でも食べると思うかもしれません。
リスがデフォルメされた絵本などでは、両手でそれらを持って、かじっているシーンがよくあるからです。
大きな視点では間違っていませんが、木の実であれば何でも良い、という考えは正す必要があります。
一口に木の実といっても、非常に多くの種類があり、味もかなり違っているので軽く考えてはいけません。
人間でも食べられるものがあるので、安全性を確認したうえで、実際に味見をすると違いを確かめられます。
リスに好みに反するものを与え続けると、いつの間にかストレスを蓄積させてしまい、極端な場合は、体調を悪くする恐れもあります。
クヌギかどんぐり、リスが好んで食べるのは?
特に多くの人が、エサとして挙げるのはどんぐりです。
長年自分でエサを調達している人は、とりあえず、これらを与えておけば大丈夫という考えを持ちがちです。
それで十分な場合もありますが、どんぐりをすべて同レベルと認識するのは危険かもしれません。
なぜなら、他の種類のどんぐりと比べるとクヌギを好まないリスが多いからです。
クヌギはどんぐりの一種ですが、シイ類のものとは味が大きく異なります。
後者は甘みがあるので、食べやすいと感じるリスが多いと考えられています。
実際に与えてみると分かりますが、嫌がらずに普通に食べるリスが一般的です。
クヌギより他のどんぐりを食べるリスが多い
それに対してクヌギは甘さが控えめとなっており、渋みが強くなっているケースも少なくありません。
そのため、最初は食べていても興味を示さなくなるリスもいますし、いくら与えてもまったく食べようとしないリスもいます。
そのため、自分でエサを調達する場合は、クヌギは避けるのが無難です。
どんぐりを与えるなら、それ以外の甘みのある種類に絞ったほうが良いでしょう。
ただし気にせずに食べるリスもいるので、とりあえず一度は与えて反応を見るという方法もあります。